だってわたしは先生だから。



きゅん…?


きゅんーー??



はじめての経験に胸がドキドキするけど

気づかないふりをして

わたしは話を続けた。



時間はあっという間にすぎて



「みんなー

そろそろ動いてくださいー」



微チャラ男の声で

みんなが次の席にと動き始めた。



もう少し話していたかったけど

人気の高崎さんを

わたしがずっと占領するわけにもいかなくて、



「ありがとうございました。」



と頭を下げてから

わたしは次の席に移動した。





わたしが退いた席は

一瞬で次の女の子が座り


高崎さんは

こんにちはー

と挨拶していた。



わたしに話しかけていたのと

まったく同じ調子で

その子にも話しかけていたから



なんとなく、残念な気がした。





なんでかはわからないけど。







< 17 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop