だってわたしは先生だから。



メドゥーサとーま。




最近、わたしが生徒達にそう言われているのを知った。



うん

ネーミングセンスはいいと思う。




確かに、にらむとこわすぎるってよく言われるし。


さっきもちょっと目を細めただけで生徒達だまるし。





その目を見てしまったものは石になる。


そう言われてる伝説上の怪物


メドゥーサ。




生徒達にとってわたしは


メドゥーサのような存在ってことみたい。




「はぁー…」



かなーり深いため息をつきながら、

職員室への廊下を歩く。



( わぁ、メドゥーサとーま!)


(ご機嫌ななめかぁ!?)


(見るな!石になる!)




わたしが通ると、そう言って目をおおう

あほばか男子生徒。



聞こえてないふりで通り過ぎると、



(助かったぁ〜)


なんて声が聞こえてくる。





あほかー!!


って思うけど、



実は密かに



すこし



いや


だいぶ傷ついてる。

















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