だってわたしは先生だから。



……ん??



「えっ?なにやって……」




と言いかけたところで、

ぐいっと手を引かれた。





ちゅ





小さく音を立てて、


わたしの唇と高崎さんの唇が触れた。





え?

え?



え!?




頭が真っ白になる。

わけがわからない。





ニッと笑う高崎さん。








「やっ!!!!


な、なんなんですか!?!?」






ばっと高崎さんの腕を振り払う。


だけのつもりだったんだけど


わたしの手は

そのまま高崎さんの頬に向かって振り下ろされた。





ばっちーーーん






盛大な音を立てて、

高崎さんにわたしはビンタをしてしまった。




高崎さんはびっくりしてこっちを見る。



わたしも高崎さんがしたこと

そしてわたしが今しがたしてしまったこと

どちらにもびっくりして高崎さんを見た。




わ、わ、わ、わ、


「すみませんでした!!!」




とにかくわたしは



その場から逃げた。










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