だってわたしは先生だから。
「当麻先生にお話があってきました。
お時間大丈夫ですか?」
教頭先生からのお話ってなんだろう…?
メドゥーサって呼ばれてしまってることへの注意…!?
少し不安な気持ちもありながら、
大丈夫です
と言って教頭先生のお部屋に付いていく。
教頭先生のお部屋は
生徒たちの写真で溢れていて
わたしは実は
この部屋に入るのが好き。
「当麻先生は教師2年目で
いろいろと大変だとは思うのですが…
教師は楽しいですか?」
そう言って、わたしにお茶を出して下さる。
「大変だなんて。
楽しいです。
もう少し生徒と仲良くなりたいですけど…。」
わたしは
手の中にある湯のみに目を落として
そう言った。
教頭先生はそれを聞いて
嬉しそうに目を細め、
「それならよかったです。
まだ2年目。
仲良くなるのはこれからですよ。」
と言って、
わたしの肩をぽんぽんとたたいた。