僕はあの街が嫌いだ
ゆうくーん!あーそぼ!
親の仕事だから仕方がないのはわかっていた。
だけど、小学生ぐらいの子供にとって友達であることの条件のうちに「毎日会えるか」ということがある。
引っ越して離れ離れになった俺の
【元】友達たち
は引っ越してから二度と遊ぶこともなければ会うこともなかった
何度も何度も友達をつくってはわかれつくってはわかれの繰り返していつの間にか俺の心を頑なにしていった
そこで俺はもう友達を作るのをやめてしまった
友達なんかつくってもどうせまたみんな離れ離れになると思ったから。
友達なんかつけってもそんなの一時的なものでしかないって知っていたから。
そう思って俺は誰に話しかけられても無愛想にしていた
でも、唯一めげずに何度も何度も話しかけてくる女の子がいた