僕はあの街が嫌いだ
「はい、どうぞ」
まだ寝ぼけ眼の彼女に参考書を渡す。
「あっ!すみません。ありがとうございます、、。」
恥ずかしげにそうお礼を言った彼女に
「とも、、か、ちゃん?」
えっ??と怪訝そうな顔をする彼女に
「俺、友ちゃんのこと知ってるよ。今これ拾った時にすぐ思い出した。俺の事、わかる?」
彼女は戸惑いがちにふるふると首を横に振る
そして
「す、すみません.....」
心底申し訳そうな顔をする彼女が可愛くって仕方がない。