僕はあの街が嫌いだ
電車でよく見るあの人





私は高校に電車で通っている





私は座ってしまうと眠くなって寝過ごしちゃうから寝過ごさないように、座らずにいつも立ったまま目的地につくのを待つ





電車に揺られている間に私は大好きな曲を聴いたり、今日ある小テストの勉強をしたりする

私が入学したての頃、
毎朝の満員電車に四苦八苦していた

ふと遠くを見やると私と同様に満員電車に慣れていない様子の男子高生が私の視界に飛び込んできた

彼はおじさんおばさんにゴリゴリ押されながらもがんばって吊革に捕まってふんばって立っていて、それが面白くて
ふふっ
ってつい笑っちゃいたくなる


あの慣れなさそうな様子からすると同じ1年生なんだろうなって思った

そんな一生懸命な姿を見ていると頑張れ!って思わず心の中で応援してた



そんなこんなで一生懸命な彼を見て電車通学が嫌になりかけていた私もなんとか
人に流されないようにちゃんとつり革につかまろうと励まされた







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