ソウル・メイト
安藤先生はとても立派で素晴らしい人だ。
私以上に魅力のある女性に出会う機会は、いくらでもあるはず。
大体、先生は私のことを、ハナからそういう目で見てないって。
そう。私はただの、お掃除おばさんなんだから・・・。

それでも私は、安藤先生に会いたかった。
だって、先生のお宅の掃除は、今日と、明後日のあと2回で終わるから。
その頃には自分一人で家事をこなせるようになってるはずだと、先生本人が言ってた。

だから私は行く。
たとえおなかが痛くても、先生に会えるのは、あと2回しかないんだから―――。

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