ソウル・メイト
「おはようございます。安藤先生」
「おはよー・・・」

安藤先生は、最初ニコッと笑ってくれた。
でも、ギッと音をきしませて椅子から立ち上がった時、その笑みは消えていた。
そして今、先生は、難しい顔をしたまま、あっという間に私のすぐそばまで来た。

「どうした」
「え?な、なに・・?」

大柄な安藤先生が、急に私の間近に来ただけでもビックリしたのに、いきなり額に大きな手を当てられて、もっとビックリしてしまった。
そのおかげか、また下腹部がズキズキと痛み始めて、私は両目をギューッと瞑って顔をしかめてしまった。

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