ソウル・メイト
「おやすみ、千鶴」
「おやすみなさい。ママ」

千鶴は私に小さな温もりを分け与えると、パッと私から離れて、安藤先生のところへ駆け寄った。

先生と手を繋いで歩いている千鶴は、まるで父子のように見える。
嬉しいのか、喜んでいいのか、それとも・・・。

「じゃあねーママ。バイバイ」
「・・・ぇ」

『ママ、バイバイ・・・』

やだ。千鶴、なんで・・・なんで「バイバイ」なんて言うの?
また私から離れていくつもり?

「ぃゃ。いやよっ!行かないでちづるっ!!」
「八千代さん?おい、どうした・・」
「今度は、ちゃんと・・止めなきゃ。ちづる・・・っ。うぅっ」

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