ソウル・メイト
「そうでしたね・・・あ、そうだ。それで今朝、私の両親に連絡をしたんです。このままいけば明日の朝には退院だから、病院には来てもらわなくても大丈夫だと」
「そやな。俺もおるし。ご両親は鹿児島やったっけ?」
「はい」
「遠いなぁ」
「そうですね。とにかく、大事に至らなくて良かったです。両親はもう高齢だから、私の方が世話をする時に近づいていると思っていたのに、逆に私の方が世話をされることになるなんて」
「一時的なことやんか。それに、いくつになっても親は親、子どもは子どもや」
そう言った安藤先生は、ニッコリ笑いながら、少し私の方に顔を近づけた。
私は、目をパチパチ瞬かせながら、ただ先生のひげ顔を見ることしかできない。
「そやな。俺もおるし。ご両親は鹿児島やったっけ?」
「はい」
「遠いなぁ」
「そうですね。とにかく、大事に至らなくて良かったです。両親はもう高齢だから、私の方が世話をする時に近づいていると思っていたのに、逆に私の方が世話をされることになるなんて」
「一時的なことやんか。それに、いくつになっても親は親、子どもは子どもや」
そう言った安藤先生は、ニッコリ笑いながら、少し私の方に顔を近づけた。
私は、目をパチパチ瞬かせながら、ただ先生のひげ顔を見ることしかできない。