ソウル・メイト
「でも八千代さんはあんとき、千鶴ちゃんを連れてきてたやろ?だからこの人は人妻や、こりゃ違う。勘違いしたらあかんと自分に言い聞かせてた矢先にごはん作ってもろたし。あぁ、この人は手を怪我した人に優しいことするなぁて嬉しかったけど、なんやこれは!俺の胃袋までわしづかむ気か!とも思うたんやで。しゃーないわ。こうなったら旦那さんと一緒のとこ見れば諦めつくかと思うて花見に誘ったら、八千代さん、“旦那はいない”っちゅーやんか。これはチャンスや!活かさなあかんて思うた。好みのタイプ?そやなぁ・・・俺は、好きになった人がタイプやから、八千代さんが外見も内面もモロ、俺好みのタイプやな」

・・・また先生は、すごいセリフをさらっと言う!
でも、そんなセリフを照れずに堂々と相手に言う先生のことが好き。
そして私は、クマみたいに大柄で、ひげを生やした先生の外見にも、いつの間にか惹かれていた―――。

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