ソウル・メイト
安藤先生は、千鶴の入学式にも私と一緒に行ってくれた。
そして、「“先生”と呼ぶのは、そろそろ止めてほしい」と言われたのを機に、私は安藤秀則さんのことを「ヒデさん」と呼ぶようになった。

もう“先生”と会う機会はないと思っていたのに。
こんな私が、とってもステキな男性と恋をするなんて・・・。
しかも、その相手に愛される日が来るなんて。
恋愛なんて私には無縁のもの、死ぬまですることはないだろうと思っていたのに、生きていると何が起こるか分からないものだ。

私の急病と入院をきっかけに、毎日少しずつお互いのことを知って距離を縮めながら、私たちは、穏やかで落ち着いたおつき合い―大人の恋愛―を始めた。

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