ソウル・メイト
『・・・母が、倒れたんだ。千鶴の顔を見たがってる。八千代、君にも会いたいと言っている。
会って謝りたいと――。
俺も君に直接会って謝りたい。復縁は無理でも、せめてそれくらいはさせてほしい。

国枝隆弘』

「終わった」

・・・まさか、こんな形で「再会」するなんて。
いや、顔は合わせてないから、「再会」と言えるのかどうか・・・。

とにかく私は、元夫にも、あの人のお母さんにも、会うつもりはない。
もう縁が切れた人なんだから。
千鶴のことは、ヒデさんと相談した結果、写真を1枚、あの人にあげることにした。

私は、最近の千鶴を写した写真をバッグから取り出して、食卓の上にそっと置いた。

「さよなら」

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