ソウル・メイト
「失礼します。お掃除、終わりました」
「えっ!?もう終わったんすか!はえぇー」
「でもちゃんと掃除はしてますから」
「あぁ分かってます。そういう意味で言うたんやないから」
安藤先生が両手を振って否定をするたびに、先生が着ている白衣と、白いTシャツに描かれているパンダの絵がゆらゆら揺れた。
あぁもう私ったら・・・。相手はお客さんで、しかも怪我をしている人なんだから、もっと愛想よく、優しく接さないと・・・。
「いえっ、いいんです。私の方こそすみません。私、普段はお客様が不在の間に掃除を済ませるので、お客様のお宅に伺っても、お客様自身に会うことはないんです。それでちょっと・・緊張してるのかもしれません」
「そうだったんですか。うちは診療所とつながってて、ここからやないと中へは入れないんですよ。それに、家の鍵は俺が持ってるから、必然的に俺に会うことになりますよね」
屈託のない顔でハハッと笑う先生の姿を見ていたら、千鶴のお気に入りの、クマのぬいぐるみを思い出して、私もついクスクス笑ってしまった。
「えっ!?もう終わったんすか!はえぇー」
「でもちゃんと掃除はしてますから」
「あぁ分かってます。そういう意味で言うたんやないから」
安藤先生が両手を振って否定をするたびに、先生が着ている白衣と、白いTシャツに描かれているパンダの絵がゆらゆら揺れた。
あぁもう私ったら・・・。相手はお客さんで、しかも怪我をしている人なんだから、もっと愛想よく、優しく接さないと・・・。
「いえっ、いいんです。私の方こそすみません。私、普段はお客様が不在の間に掃除を済ませるので、お客様のお宅に伺っても、お客様自身に会うことはないんです。それでちょっと・・緊張してるのかもしれません」
「そうだったんですか。うちは診療所とつながってて、ここからやないと中へは入れないんですよ。それに、家の鍵は俺が持ってるから、必然的に俺に会うことになりますよね」
屈託のない顔でハハッと笑う先生の姿を見ていたら、千鶴のお気に入りの、クマのぬいぐるみを思い出して、私もついクスクス笑ってしまった。