ソウル・メイト
嬉しそうな笑顔で「せんせいこんにちは!」と元気良く言った千鶴の目線に、安藤先生が今日も合わせてくれたことに、私は好感を持った。

「こんにちはー千鶴ちゃん。よく来たなぁ」
「うん!」
「この子、昨日帰ってからテルテル坊主を作ったんですよ」
「みっつ!」
「そうかぁ。今日いい天気なのは千鶴ちゃんのおかげやな」

安藤先生は、ニコニコしながら千鶴の頭を2・3度、優しく撫でると、「ほな行こーか」と言った。

「はーい!」

< 78 / 128 >

この作品をシェア

pagetop