ソウル・メイト
「あ・・・何でしょうか」
「いやぁ。さっき顔しかめてたから。どっか痛むんじゃないかと思って」
「あぁ・・・いえ。大丈夫です」

今は本当におなかは痛くないので、私は安心させるように先生にニコッと微笑んだ。

「そうかぁ。ならいいけど・・。今日は来てくれてありがとう」
「いえ。千鶴がすごく楽しみにしてたんです。私も、その・・近いうちにお花見というか、千鶴と二人で、今年もここでピクニックしようと思ってたので」
「毎年ここ?」
「いえ、えっと・・私たち、2年前に引っ越してきて。それ以来、この時期には毎年ここに来てます」
「ママー?」
「なあに?千鶴」
「あっちにいってもいーい?あきちゃんと、あきちゃんのママとパパがいるから」

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