ソウル・メイト
「安藤先生は関西出身なんですね」
「神戸です。もう人生の半分以上は神戸以外の土地で暮らしてるのに、リラックスしてるときとか関西弁が出てしまう。不意にな。やっぱ赤ん坊の頃から高校卒業までの、最初の18年間が神戸やったからかなぁ、てまた方言出てるやんか俺っ!」
「いいじゃないんですか?そのままで。私は好きですよ、って別に深い意味はなくて!なんていうかその・・先生の関西弁を聞いていると、心がほっこりして・・・好感が持てます。だから、そのままでいいと思います」
そのとき、少々火照っていた私の頬に、春の冷たい風が、ビュンと私たちの間に吹きつけた。
私は、風の流れと同じ方向にそよいだ自分の横髪を、咄嗟に撫でつけるように抑えた。
先生は私といるとき、よく関西弁でしゃべっているけど、それはつまり「リラックスしてる」って意味なの・・・?
私は、口の周りに生えているひげに手を置いている安藤先生をチラッと見ながら、胸が高鳴るのを感じていた。
「神戸です。もう人生の半分以上は神戸以外の土地で暮らしてるのに、リラックスしてるときとか関西弁が出てしまう。不意にな。やっぱ赤ん坊の頃から高校卒業までの、最初の18年間が神戸やったからかなぁ、てまた方言出てるやんか俺っ!」
「いいじゃないんですか?そのままで。私は好きですよ、って別に深い意味はなくて!なんていうかその・・先生の関西弁を聞いていると、心がほっこりして・・・好感が持てます。だから、そのままでいいと思います」
そのとき、少々火照っていた私の頬に、春の冷たい風が、ビュンと私たちの間に吹きつけた。
私は、風の流れと同じ方向にそよいだ自分の横髪を、咄嗟に撫でつけるように抑えた。
先生は私といるとき、よく関西弁でしゃべっているけど、それはつまり「リラックスしてる」って意味なの・・・?
私は、口の周りに生えているひげに手を置いている安藤先生をチラッと見ながら、胸が高鳴るのを感じていた。