マ王の花嫁
2
小屋と呼べるほどの小さな家の前に、ドレンテルト王家の紋章がついた馬車が止まっている。
馬も白いせいか、私の目にはやけに眩しく見えてしまう。
・・・大丈夫。私は何も悪いことはしていない。
ビビる必要なんてないんだから!
と自分に言いきかせながら、私は我が小屋の中へ入っていった。
外からすでに響いていたシーザーのキャンキャン吠える声が、中に入った途端、もっと私の耳に響き渡ってきた。
それだけで私はホッとする。
加えて、フィリップも無事のようだ。
少なくとも、ここで待ち構えている王家の使者たちに、乱暴な扱いを受けてはいない。
馬も白いせいか、私の目にはやけに眩しく見えてしまう。
・・・大丈夫。私は何も悪いことはしていない。
ビビる必要なんてないんだから!
と自分に言いきかせながら、私は我が小屋の中へ入っていった。
外からすでに響いていたシーザーのキャンキャン吠える声が、中に入った途端、もっと私の耳に響き渡ってきた。
それだけで私はホッとする。
加えて、フィリップも無事のようだ。
少なくとも、ここで待ち構えている王家の使者たちに、乱暴な扱いを受けてはいない。