マ王の花嫁
「なるほど・・・これは最近染めたんですね」
「えぇ」
「かなり質の良い染料を使っている」
「見ただけで分かるのですか?」
「大よそは。僕は一応、メディカルアカデミーの校長を任されていますからね。その“大よそ”は、大抵当たっています」
染料となったタボの花は、私が運営している庭園で作られたものだった。
だから自分の事を褒められているようで、とても嬉しい。
屈託のない笑みを浮かべているエイリークにつられるように、私の顔にも笑みが浮かんだ。
「えぇ」
「かなり質の良い染料を使っている」
「見ただけで分かるのですか?」
「大よそは。僕は一応、メディカルアカデミーの校長を任されていますからね。その“大よそ”は、大抵当たっています」
染料となったタボの花は、私が運営している庭園で作られたものだった。
だから自分の事を褒められているようで、とても嬉しい。
屈託のない笑みを浮かべているエイリークにつられるように、私の顔にも笑みが浮かんだ。