マ王の花嫁 
それでライオネル王は、「また後で」と言ったのか。

ライオネル王は、この髪を見てどう思うだろうか。
私の地毛がプラチナブロンドだと知った段階で、王はすでに私がベリア族だと気づいていたはず。
だから、同族であるエイリークを私に会わせたのだろう。
「話が弾む」と見越して。

エイリークはとても優しく、聡明で、ライオネル王より何倍も気さくな感じがするから、確かに話はしやすいし、会話も弾んでいる方だと思う・・・。

私たちの靴音が、廊下にコツコツ鳴り響く中、「どうしました?王妃様」とエイリークに聞かれた。

「あっ、あのぅ・・・ライオネル王から聞いたのですが。一体どうやって、私と・・その、婚姻を・・・・・・?だって私は、王とは結婚をするまで一度も会ったことがないし。もちろん、あなたにも。あなたもさっき、“やっとお目にかかれて”と言ったでしょ?」

今はエイリークと二人だけなので、今がちょうど良い機会だと思った私は、思いきってエイリークに、ライオネル王から聞いてずっと気になっていたことを聞いてみた。

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