マ王の花嫁
「そうですか。ありがとうございます。それでどこまで話したんだっけ・・・あぁそうだ。ライオネルとは幼馴染で、それで僕は、バーバラ様やレオナルド様からも、可愛がってもらっていたんです。それもあって、10年前にバーバラ様がお亡くなりになった時、ライオネルと僕は、メディカルアカデミーを立ち上げたんですよ」
「そうでしたか・・」
「僕たちは、アカデミーを軌道に乗せることを人生の最優先事項とし、日々忙しく奔走していました。ニメットさんや周囲の人たちは、ライオネルが婚姻相手を見つけようとしない事を嘆いていたけど、レオナルド様は、結果的に国民を救う事になるのであれば、全身全霊、己の全てを、そこに注ぐべきだと応援してくださった。おかげでアカデミーがやっと軌道に乗り出したと実感したその矢先、今度はレオナルド様が流行病でお亡くなりになって・・・」
エイリークは、悲し気な顔を上向けると、ハァとため息をついた。
「そうでしたか・・」
「僕たちは、アカデミーを軌道に乗せることを人生の最優先事項とし、日々忙しく奔走していました。ニメットさんや周囲の人たちは、ライオネルが婚姻相手を見つけようとしない事を嘆いていたけど、レオナルド様は、結果的に国民を救う事になるのであれば、全身全霊、己の全てを、そこに注ぐべきだと応援してくださった。おかげでアカデミーがやっと軌道に乗り出したと実感したその矢先、今度はレオナルド様が流行病でお亡くなりになって・・・」
エイリークは、悲し気な顔を上向けると、ハァとため息をついた。