マ王の花嫁 
「きっかけは単純ですが、ブランクがあっても僕の占術は、毎回ほぼ100パーセントの確率で当たりますから。これでも腕は確かなんですよ」
「いやぁ。そういう問題では・・・」
「それに、ライオネルも最初は半信半疑どころか、かなり疑ってたけど、どうやら貴女様のことをとても気に入っているようで。お二人の相性も、占術通り最高に合っているようだし。僕も安心しました」
「私はそうは思わないけど」
「あの“クマ王子”が結婚したとは・・・。僕もそろそろ相手を見つけて落ち着きたくなって・・・」
「ちょ、ちょっと待って」
「はい?何か」
「クマ王子、って・・・誰ですか」

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