マ王の花嫁
「そのアッセンに、非常に優れたヒーラーがいたと母から聞いたことがあったなと、今ふと思い出しただけで。失礼ながら、あえて申し上げますが、ラワーレ王国は、とても・・・閉鎖的な国故、この辺り一帯では、さほど内部事情が知られていません。ですから、まさかその国の姫様が、ベリア族の血を引く御方だとは、僕も王妃様にお会いするまで知らなくて」
「あ、そぅ、ですか・・・」
・・・ライオネル王は、エイリークを信頼しても良いと言った。
別の見方をすれば、ライオネル王はエイリークを信頼している、という事になり・・・。
さっき「頼んだぞ」と王が言ったのは、言い換えれば・・・。
「偽王妃(つまり私)のことをしかと探れ」という意味だったのでは!?
と、今頃気づいても遅い。
私たちはすでに、執務室と思われる部屋の前まで来ていたから。
「あ、そぅ、ですか・・・」
・・・ライオネル王は、エイリークを信頼しても良いと言った。
別の見方をすれば、ライオネル王はエイリークを信頼している、という事になり・・・。
さっき「頼んだぞ」と王が言ったのは、言い換えれば・・・。
「偽王妃(つまり私)のことをしかと探れ」という意味だったのでは!?
と、今頃気づいても遅い。
私たちはすでに、執務室と思われる部屋の前まで来ていたから。