マ王の花嫁 
「いってぇ!あぁ待てっ!ノーじゃねえ、ナオミぃ・・・あーあー。今夜の飲み仲間が一人減ったぜ。ったくよぉ。近かったが惜しかったよなあ?アダム・・・ス。どうした」
「別に」
「おいおい、何怒ってんだよ、おまえは。いつもなら俺に肘鉄喰らわして、“アホ!”で締めくくるのに」
「私は怒ってない。ただ・・・」
「何だよレイチェル。これはいつもの冗談・・」
「こんな時に私の名前を呼ぶなっ!」
「ぅおいっ!なんでそこが怒るポイントになるんだ!?ったく」

ブツブツ言ってるマーシャルを残してズンズン歩くレイチェルの後姿からは、怒っていると言うよりも、むしろ、今にも泣きそうな程の悲しさを感じる・・・のは、私だけなのだろうか。

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