マ王の花嫁
「クールーという植物には漂白作用があるんです。葉より花びらのほうが、より効果的で」
「そうなんですかー」
「だから花びらの粉末の方が高いんだねぇ」
簡易洗いを終えた私は、水を入れて火にかけた鍋の中に、土で汚れていた自分のブラウスと、鍋を貸してくれた婦人宅にあったオムツを数枚その中へ入れた後、さらに大きなスプーン一杯分のクールーも中に入れた。
そして婦人が「洗濯用に使っている」という木杓子で、中をゆっくりかき回す。
「もう少し火を弱く・・・ありがとう。後20分程、こうしてかき混ぜます。洗濯は―――特に乳児がいる家庭は―――大変だと思います」
「ホント、洗濯ってのは、女性にとって面倒な一仕事ですよ」
「意外と体力も消耗するし」
「特に服を絞る時は・・そうね」
「慣れた手つきだな」とライオネル王に言われた私は、ドキッとした。
「そうなんですかー」
「だから花びらの粉末の方が高いんだねぇ」
簡易洗いを終えた私は、水を入れて火にかけた鍋の中に、土で汚れていた自分のブラウスと、鍋を貸してくれた婦人宅にあったオムツを数枚その中へ入れた後、さらに大きなスプーン一杯分のクールーも中に入れた。
そして婦人が「洗濯用に使っている」という木杓子で、中をゆっくりかき回す。
「もう少し火を弱く・・・ありがとう。後20分程、こうしてかき混ぜます。洗濯は―――特に乳児がいる家庭は―――大変だと思います」
「ホント、洗濯ってのは、女性にとって面倒な一仕事ですよ」
「意外と体力も消耗するし」
「特に服を絞る時は・・そうね」
「慣れた手つきだな」とライオネル王に言われた私は、ドキッとした。