マ王の花嫁 
オムツを干しながら、いとも簡単な事だろう?といった口調で、淡々と話すライオネル王だけれど、実際にそれを行い、なお且つ実際に成し遂げる事は、とても大変で・・・偉大な事だと思う。

「・・・ごめんなさい」
「何故謝る」
「それは・・・貴方を怒らせてしまったようだから・・・」
「俺は、おまえにあれこれと言い訳を並べ立てている自分に腹が立っているだけだ。全く。何故俺は、おまえにだけは誤解されたくないと思うのか・・・ここは終わったな。行くぞ」
「えっ?あ・・・はぃ」

ライオネル王は私の手をパッと掴むと、ズンズン歩き出した。

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