マ王の花嫁
ライオネル王は、人前にいる時は、私を邪険に扱うどころか、優しく、そして敬意を持って、「王妃」として接してくれる。
二人きりの時は、まぁ・・・ほぼ同じだけど、時々冷たくなると言うか・・・特に“戯れ”の時とか。
王の仕草や態度で、「あぁ、王は私の事を偽者だと疑っている」と、改めて思い知らされる時がある。
でも総じて、王は獰猛でもなく、短気な狩猟系でもないと思うから・・・。
色々な気持ちが心中で混ざり合う中、「一人でやります!」と言い張って、やっと私一人だけで湯浴みを終えた私は、鏡台の椅子に座ると、櫛を持った。
目の前の鏡に映る自分の顔に向かって、規則的に長い髪を梳きながら、気づけばハァとため息をついてしまう。
二人きりの時は、まぁ・・・ほぼ同じだけど、時々冷たくなると言うか・・・特に“戯れ”の時とか。
王の仕草や態度で、「あぁ、王は私の事を偽者だと疑っている」と、改めて思い知らされる時がある。
でも総じて、王は獰猛でもなく、短気な狩猟系でもないと思うから・・・。
色々な気持ちが心中で混ざり合う中、「一人でやります!」と言い張って、やっと私一人だけで湯浴みを終えた私は、鏡台の椅子に座ると、櫛を持った。
目の前の鏡に映る自分の顔に向かって、規則的に長い髪を梳きながら、気づけばハァとため息をついてしまう。