マ王の花嫁 
・・・ライオネル王は誰と“仕事”をするのか・・・。
娼婦を呼ぶのか、それとも、ここにいる適任な女性、つまりパトリシアと・・・。

気づけば私は椅子から立ち上がって、淡いピンク色をした絹のガウンを羽織ると、部屋から出てスタスタと歩き・・・。
数部屋離れた所に用意されている、ライオネル王の部屋の前まで来た。

「仕事の邪魔になるかもしれない」から、私たちに用意された部屋は離れている。
別に騒がしくても良いから隣でも・・・いや、これもライオネル王なりの優しさと言うか、配慮なのかしら。

と思うと、また私の心中が、黒いモヤに包まれた・・・気がする。

もう私ったら!何に対してそんなに怒っているの!?
別に怒る必要もないのに・・・。

< 199 / 400 >

この作品をシェア

pagetop