マ王の花嫁 
「まさかとは思うが、おまえはここで俺と一緒に寝たいのか?そこまで言うなら別に構わん」とライオネル王が言ってる途中で、私は勢いよくふり向いて、「いいえっ!」と言った。

「違います!あなたと一緒に寝たくありません!」
「・・・本当か」
「本当です」
「本当に本当か?」
「本当に本当ですっ!」

ライオネル王のこげ茶の瞳に睨まれた私は、負けじと碧い瞳で睨み返す。
少し距離がある私たちの間に、碧い火花が散っているような気がする。
それこそ少しでも触れ合えば、バチッとなりそうな程に。

数秒の睨み合いの末、先に言葉を発したのは、ライオネル王だった。

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