マ王の花嫁
22
「周囲からは猛反対を受けた、と言うより、私が本気だと信じている者はいませんでした。皆、“何をふざけたことを抜かしているんだ”と、冷めた目で私を見ていた。そんな中、私の“戯言”を真面目に聞いてくれたのが、ライオネル様と、今は亡きレオナルド様でした」
「まあ・・・!」
「“大志を抱き、情熱を燃やす事に、男も女も関係ない、たとえ自分が選んだ道が険しくとも、それが誰かの役に立つ事ならば精進すれば良いではないか”と言うのがレオ様の言い分で。そしてライ王様からは、“もし騎士になりたいのであれば、トップ10位内の成績を保ったまま、学校を卒業せよ”と言われました。曰く、騎士とは体と頭を同時に働かせる職業なのだと。故に、賢くなければ、騎士になる資質がないとみなされるんです。これは、性別に限らず、ロドムーンで制定されている騎士となるための資格の一つでもあります」と説明してくれるレイチェルに、私はウンウンと頷いた。
「まあ・・・!」
「“大志を抱き、情熱を燃やす事に、男も女も関係ない、たとえ自分が選んだ道が険しくとも、それが誰かの役に立つ事ならば精進すれば良いではないか”と言うのがレオ様の言い分で。そしてライ王様からは、“もし騎士になりたいのであれば、トップ10位内の成績を保ったまま、学校を卒業せよ”と言われました。曰く、騎士とは体と頭を同時に働かせる職業なのだと。故に、賢くなければ、騎士になる資質がないとみなされるんです。これは、性別に限らず、ロドムーンで制定されている騎士となるための資格の一つでもあります」と説明してくれるレイチェルに、私はウンウンと頷いた。