マ王の花嫁
「それからの2年間、私は学年首位の成績を保ったまま、無事学校を卒業をし、騎士養成学校へ通える資格を得ました。そして、それからの2年間は、騎士養成学校へ通いながら剣術を始めとした様々な武術を学んで腕を磨き・・・。あの頃の私は、優れた騎士になることを目標に、毎日ひたすら勉強と稽古に励んでいました」
遠くを見るように、懐かしむ口調でサラリとレイチェルは言ったけれど・・・。
「並の努力では、ここまで上りつめる事はできないでしょう?」
「そうですね。騎士といっても、レベルはピンキリですが、ロドムーンの騎士レベル基準は、他国に比べて高いほうだと自負しております。王妃様を御護りする程のレベルの騎士だと尚の事。だから、私が女性初の護衛一番隊に所属になった時はもちろん、一番隊の中でも、特に優れている騎士5名で結成される、護衛零(ゼロ)番隊の一人に選ばれた時も、周囲のやっかみはそれはもう・・・呆れる程すごかったですよ」
なんて、笑い話のように話すレイチェルだけれど、実際酷かったんだろうなと、容易に想像がつく。
恐らく、騎士養成学校へ通っていた頃から、それは始まっていたのかもしれない。
遠くを見るように、懐かしむ口調でサラリとレイチェルは言ったけれど・・・。
「並の努力では、ここまで上りつめる事はできないでしょう?」
「そうですね。騎士といっても、レベルはピンキリですが、ロドムーンの騎士レベル基準は、他国に比べて高いほうだと自負しております。王妃様を御護りする程のレベルの騎士だと尚の事。だから、私が女性初の護衛一番隊に所属になった時はもちろん、一番隊の中でも、特に優れている騎士5名で結成される、護衛零(ゼロ)番隊の一人に選ばれた時も、周囲のやっかみはそれはもう・・・呆れる程すごかったですよ」
なんて、笑い話のように話すレイチェルだけれど、実際酷かったんだろうなと、容易に想像がつく。
恐らく、騎士養成学校へ通っていた頃から、それは始まっていたのかもしれない。