マ王の花嫁 
「寝ろ」
「・・・はぃ」

レイチェルとマーシャルのクスクス笑う声が聞こえる。
二人とも必死に抑えている様子なのは、目をつぶっていても分かる・・・あぁ、ライオネル様の体の温もりを感じると、どうしてこんなに安堵してしまうんだろう。あっという間に眠気が・・・どうか、またあの夢を・・あんなおかしな夢を見ませんように・・・・・・。

呆気なく眠気に負けた私は、ライオネル王の逞しい二の腕を枕にして、すぐに寝てしまった。
< 224 / 400 >

この作品をシェア

pagetop