マ王の花嫁
それから、両目を閉じて頭を上げたライオネル王は、何かを嗅ぐように、鼻をクンクンさせた。
「どうしましたか?ライオネル様」と、視察隊の一人が聞く。
「風が生ぬるい。それに・・・微かだが雨の匂いがする。この分だと明日の早朝あたりに降るかもしれん」
「えっ!?雨の匂い、って・・・?」
私は何も匂わないけれど・・・そもそも「雨」ってどんな匂いがするのかしら。
色々な疑問が湧きつつも、素直に驚く私に、ライオネル王はフッと笑った。
その和やかで端正なお顔に、私の心臓がドキッと高鳴る。
「では今日中に稲刈りを終わらせた方が良いですね」
「そうだな。男の視察隊及び護衛は皆、今から稲刈りを手伝え!」
ライオネル王の命を受け、皆「はっ!」と歯切れよく返事をする。
そして王は、「俺も手伝おう」と言うと、上着(ブレザー)とブーツを脱ぎ、黒いズボンを膝までまくり上げた。
「どうしましたか?ライオネル様」と、視察隊の一人が聞く。
「風が生ぬるい。それに・・・微かだが雨の匂いがする。この分だと明日の早朝あたりに降るかもしれん」
「えっ!?雨の匂い、って・・・?」
私は何も匂わないけれど・・・そもそも「雨」ってどんな匂いがするのかしら。
色々な疑問が湧きつつも、素直に驚く私に、ライオネル王はフッと笑った。
その和やかで端正なお顔に、私の心臓がドキッと高鳴る。
「では今日中に稲刈りを終わらせた方が良いですね」
「そうだな。男の視察隊及び護衛は皆、今から稲刈りを手伝え!」
ライオネル王の命を受け、皆「はっ!」と歯切れよく返事をする。
そして王は、「俺も手伝おう」と言うと、上着(ブレザー)とブーツを脱ぎ、黒いズボンを膝までまくり上げた。