マ王の花嫁
「お帰りなさいませ、ライオネル様、ジョセフィーヌ様」
「ああ」
「ただいま、ニコ」と私が言うと、腕に抱かれているウルフがキャンと吠えた。
自然とそちらへ視線が向いたニコは、ウルフをまじまじと見ながら、「今回はまた・・・風変わりなものを持ち帰りましたね」と呟くように言った。
「ああそうだった。ヴィーナは」
「寝ています」
「そうか。ならば明日でも良かろう。食事は済んだか?ニコ」
「まだでございます」
「今から俺とクイーンは湯浴みをする。終わり次第、食事をしながら視察の件で話をしよう」
「かしこまりました、マイ・キング」
「あの・・私は疲れていますので、できましたら湯浴み後、そのまま眠らせていただきたいのですが」
「構わんが、おまえも食事はまだのはずだろう?」
「ええ。ですがおにぎりをいただいて、まだおなかがいっぱいなんです。だから夕食は結構です」
「おまえは握り米を1つしか食べていないはずだが。あれで腹が満たされたのか?」
「え?ええ。その1つが意外にも大きかったと思いますし」
・・・ライオネル王は何気に私の事を見ているのね。
監視のため・・よね?きっと。
「ああ」
「ただいま、ニコ」と私が言うと、腕に抱かれているウルフがキャンと吠えた。
自然とそちらへ視線が向いたニコは、ウルフをまじまじと見ながら、「今回はまた・・・風変わりなものを持ち帰りましたね」と呟くように言った。
「ああそうだった。ヴィーナは」
「寝ています」
「そうか。ならば明日でも良かろう。食事は済んだか?ニコ」
「まだでございます」
「今から俺とクイーンは湯浴みをする。終わり次第、食事をしながら視察の件で話をしよう」
「かしこまりました、マイ・キング」
「あの・・私は疲れていますので、できましたら湯浴み後、そのまま眠らせていただきたいのですが」
「構わんが、おまえも食事はまだのはずだろう?」
「ええ。ですがおにぎりをいただいて、まだおなかがいっぱいなんです。だから夕食は結構です」
「おまえは握り米を1つしか食べていないはずだが。あれで腹が満たされたのか?」
「え?ええ。その1つが意外にも大きかったと思いますし」
・・・ライオネル王は何気に私の事を見ているのね。
監視のため・・よね?きっと。