マ王の花嫁 
侍女2人は、多少困った顔をしていたものの、ウルフと一緒に私一人で湯浴みをすると言い張ったら、侍女頭のニメットが「どうぞ」と言ってくれたおかげで、私はウルフと一緒に、ゆったりと湯浴みを楽しめた。





「本当に何も召し上がらなくてよろしいんですか?」
「いいの。その代わりと言っては何だけど、明日の朝たくさん食べると思うわ」
「ジョセフィーヌ様はとても食が細いので、ワタクシ、心配でございますが・・・そのような事でしたら。明日の御朝食は、たくさん御用意しておきますね!」
「ありがとう、ニメット」
「もしおなかが空きましたら、何時でも結構です、ワタクシでも誰でも御呼びくださいませ。すぐ軽食を御持ち致します」
「ええそうするわ」
「では、おやすみなさいませ、王妃様」
「おやすみなさい、ニメット」

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