マ王の花嫁
「夕食を抜いた分、朝食はたくさんいただく」と言ったけれど、やはり朝になっても食欲が無かった私は、結局朝食も食べなかった。
きっと、ライオネル王が死んでしまう夢を見てしまったから・・・。
まるで現実に起こったような、いえ、近いうちに起こり得る可能性が高いと思わせる程、とてもリアルな夢だった。
まるであの時と同じ、馬車内で見た、王とパトリシアが出てきた「夢」・・・。
あれは本当に起こった出来事だったのかしら。確認したい。
けれどライオネル王に「あの夜、パトリシアの喉元に、ペーパーナイフを突きつけましたか?」と聞くわけにもいかない・・・。
「心ここにあらずだな、マイ・クイーン」
「・・えっ?そ、そうですか?」
「悩み事か?またしてもあまり眠れていないようだが」
「えぇ、まぁ・・・」
「おまえは朝食も摂らなかったそうだな」
「それは・・・欲しくないので」と呟くと、私の頭上から、ライオネル王が漏らした微かな溜息が聞こえた。
きっと、ライオネル王が死んでしまう夢を見てしまったから・・・。
まるで現実に起こったような、いえ、近いうちに起こり得る可能性が高いと思わせる程、とてもリアルな夢だった。
まるであの時と同じ、馬車内で見た、王とパトリシアが出てきた「夢」・・・。
あれは本当に起こった出来事だったのかしら。確認したい。
けれどライオネル王に「あの夜、パトリシアの喉元に、ペーパーナイフを突きつけましたか?」と聞くわけにもいかない・・・。
「心ここにあらずだな、マイ・クイーン」
「・・えっ?そ、そうですか?」
「悩み事か?またしてもあまり眠れていないようだが」
「えぇ、まぁ・・・」
「おまえは朝食も摂らなかったそうだな」
「それは・・・欲しくないので」と呟くと、私の頭上から、ライオネル王が漏らした微かな溜息が聞こえた。