マ王の花嫁
ライオネル王は、大きな手で私の二の腕あたりを優しく掴んでいた・・・と、アイザックに謝る時に気がついた。
そのおかげで、私はアイザックの方へ顔だけふり向かせる事しかできなかったし。
「俺以外の想い人がおまえにはいるのか」
「え?いませんよ。何故そうなるのですか」
「それなら寝不足に食欲減退の理由も納得がいく」
「あぁ・・・でも違います」
「ならば俺に嫌われる必要はあるまい」
「私は・・たぶん、寝不足で苛立ち気味になっているのかもしれません」
「何故眠れないんだ?やはり悩み事があるのだろう?ん?」
私の顔を覗き込むように見るライオネル王から優しさを感じる。
だから私にまた罪悪感が募っていく・・・。
目を曇らせ、唇を噛む私を、王がそっと抱きしめてくれた。
そのおかげで、私はアイザックの方へ顔だけふり向かせる事しかできなかったし。
「俺以外の想い人がおまえにはいるのか」
「え?いませんよ。何故そうなるのですか」
「それなら寝不足に食欲減退の理由も納得がいく」
「あぁ・・・でも違います」
「ならば俺に嫌われる必要はあるまい」
「私は・・たぶん、寝不足で苛立ち気味になっているのかもしれません」
「何故眠れないんだ?やはり悩み事があるのだろう?ん?」
私の顔を覗き込むように見るライオネル王から優しさを感じる。
だから私にまた罪悪感が募っていく・・・。
目を曇らせ、唇を噛む私を、王がそっと抱きしめてくれた。