マ王の花嫁
「どうぞお気遣いなく。ところで、王妃様はご自分がベリア族だと、兄に言われるまで知らなかったのですよね?」
「ええ。私が生まれ育ったところでは、ベリア族の外見をした人は、私と亡くなった母以外にいなかったし。母からはベリア族の能力とか、一度も聞いたことがなかったし」
「なるほど。でしたら、ベリアの事や能力について、あまりご存知ないのも納得です。何か知りたい事などありませんか?恐らく、王妃様はその事で一人悩み、慣れない環境で戸惑っていらっしゃるようなので、同族で、且つ同性である私になら、気兼ねなく何でも話せるのではないかと、ライオネル王がおっしゃって。それでここに来た次第です」
「そう・・・」
「人には皆、プライバシーが必要です。だから王妃様との会話の内容について、私から王には何も言いません。ですので、その点はご安心ください」
「ええ。私が生まれ育ったところでは、ベリア族の外見をした人は、私と亡くなった母以外にいなかったし。母からはベリア族の能力とか、一度も聞いたことがなかったし」
「なるほど。でしたら、ベリアの事や能力について、あまりご存知ないのも納得です。何か知りたい事などありませんか?恐らく、王妃様はその事で一人悩み、慣れない環境で戸惑っていらっしゃるようなので、同族で、且つ同性である私になら、気兼ねなく何でも話せるのではないかと、ライオネル王がおっしゃって。それでここに来た次第です」
「そう・・・」
「人には皆、プライバシーが必要です。だから王妃様との会話の内容について、私から王には何も言いません。ですので、その点はご安心ください」