マ王の花嫁
「なに?」
「ライオネルはクマみたいな大柄な体格をしているけど、ああ見えてね、実は意外と敏捷な動きをするんだよ。って、まだ王妃様には言ってませんでしたよね」
「その通りです、王妃様。ライ王様は、屈強な体躯故に動きが遅くなってしまう事が弱点だと早々に気づかれていました。それが戦闘時には致命的な弱点に繋がる事も。それでライ王様は懸命に訓練を重ねて、弱点を克服されたのです。戦争が無い今でも、その鍛錬は欠かしておりません。それにライ王様は、護衛零番隊の誰かと、毎晩剣の稽古をしていますから、剣の腕も確かですよ」
「多分あの娘(こ)は、ライオネルの見かけに騙されて、一瞬でも隙が作れれば、と期待してるのかもしれないが・・・逆に、ライオネルがあの娘を無慈悲に殺さない事を、僕は願わずにはいられない」
エイリークの言葉を聞いた私は、思わず足を止めた。
「ライオネルはクマみたいな大柄な体格をしているけど、ああ見えてね、実は意外と敏捷な動きをするんだよ。って、まだ王妃様には言ってませんでしたよね」
「その通りです、王妃様。ライ王様は、屈強な体躯故に動きが遅くなってしまう事が弱点だと早々に気づかれていました。それが戦闘時には致命的な弱点に繋がる事も。それでライ王様は懸命に訓練を重ねて、弱点を克服されたのです。戦争が無い今でも、その鍛錬は欠かしておりません。それにライ王様は、護衛零番隊の誰かと、毎晩剣の稽古をしていますから、剣の腕も確かですよ」
「多分あの娘(こ)は、ライオネルの見かけに騙されて、一瞬でも隙が作れれば、と期待してるのかもしれないが・・・逆に、ライオネルがあの娘を無慈悲に殺さない事を、僕は願わずにはいられない」
エイリークの言葉を聞いた私は、思わず足を止めた。