マ王の花嫁
32
小ぢんまりとしている王宮内の避難部屋には、私の他に、エイリーク、レイチェル、そしてニコがいる。
ライオネル王がこの部屋に入って来るのを、今か今かと待っていた私に、レイチェルが熱い紅茶を淹れてくれた。
「王妃様。どうぞ」
「ありがとう」
「お砂糖は入れますか?」
「いいえ、いらないわ」
「何か軽く食べれるものを、ニメットさんに持って来てもらいましょうか?」と優しく聞くレイチェルに、私は顔を横にふった。
「ありがとう。でも・・ほしくないから」
「そうですか」
「それよりレイチェル。あなた、座った方がいいわ。私も座るから。ね?」
「・・・では。すみません」
ここ数日、レイチェルは体調が思わしくないのかしら。
私を護衛しているから・・・。
無理をさせてしまって申し訳ないという気持ちを抱きつつ、手に持っているカップから温かさを感じる事に、どこかホッとしていたその時。
扉がバンと開いて・・・・・・ライオネル王が部屋に入って来た。
王のすぐ後ろにはマーシャルもいる。
ライオネル王がこの部屋に入って来るのを、今か今かと待っていた私に、レイチェルが熱い紅茶を淹れてくれた。
「王妃様。どうぞ」
「ありがとう」
「お砂糖は入れますか?」
「いいえ、いらないわ」
「何か軽く食べれるものを、ニメットさんに持って来てもらいましょうか?」と優しく聞くレイチェルに、私は顔を横にふった。
「ありがとう。でも・・ほしくないから」
「そうですか」
「それよりレイチェル。あなた、座った方がいいわ。私も座るから。ね?」
「・・・では。すみません」
ここ数日、レイチェルは体調が思わしくないのかしら。
私を護衛しているから・・・。
無理をさせてしまって申し訳ないという気持ちを抱きつつ、手に持っているカップから温かさを感じる事に、どこかホッとしていたその時。
扉がバンと開いて・・・・・・ライオネル王が部屋に入って来た。
王のすぐ後ろにはマーシャルもいる。