マ王の花嫁 
「さあ。王妃様もマントを」
「あっ、ありがとう、ニメット」と私はお礼を言いながら、ニメットの方を向いた。

私のマントは、今着ているスカートと同じ、濃紺のシルク地で、銀糸で控えめな刺繍が施されている。
ライオネル王のも私のも、雨が降った時のために、それと防寒にもなるフードがついている。

・・・良く考えてみると、このスカートって(ブラウスもだけど)、最後にみた最新予知夢で着ていたのと、全く同じだ。
という事は、もうライオネル王は、脇腹を刺されて死ぬ事はないのかしら・・・。

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