マ王の花嫁
どちらにしても、ライオネル様の体の温もりを感じてしまって、胸の鼓動が早まらずにいられない!
もうすぐ・・数日後には、この人に殺されるというのに。
私ったら、こんな時にまで心をときめかせてしまっているし。
でも、好意を寄せている男性がすぐ後ろにいるのだから。
これは条件反射のようなもの、なのよね?
その時、「飛ばすぞ。ついて来い!」とライオネル王が力強く言ったのと同時に、馬が駆け出した。
同行する3人は、「はっ!」と返事をすると、私たちの後ろを馬で駆け始める。
「行ってらっしゃいませ!」「お気をつけて!」という声が、背後から微かに聞こえる。
ニメットは大仰に手をふっているかもしれないと思うと、私の口元に笑みが浮かんだ。
けれど私はもう、ここに戻ってくる事はない・・・と思い至ると、笑みはすぐに引っ込んだ。
もうすぐ・・数日後には、この人に殺されるというのに。
私ったら、こんな時にまで心をときめかせてしまっているし。
でも、好意を寄せている男性がすぐ後ろにいるのだから。
これは条件反射のようなもの、なのよね?
その時、「飛ばすぞ。ついて来い!」とライオネル王が力強く言ったのと同時に、馬が駆け出した。
同行する3人は、「はっ!」と返事をすると、私たちの後ろを馬で駆け始める。
「行ってらっしゃいませ!」「お気をつけて!」という声が、背後から微かに聞こえる。
ニメットは大仰に手をふっているかもしれないと思うと、私の口元に笑みが浮かんだ。
けれど私はもう、ここに戻ってくる事はない・・・と思い至ると、笑みはすぐに引っ込んだ。