マ王の花嫁 
・・・何か、言った自分だけ、ものすごく驚いた表情を浮かべている気がする。
それに、ライオネル王もマーシャルたちも、私が言った「意見」を、ごく当たり前のように受け入れているし。
この状況についていけていないのは私だけ、のような・・・。

でも・・そうよね、ライオネル様が言ったとおり、行けば分かる事だし。
なければ「無駄な手間をかけさせてしまってごめんなさい」と謝れば・・・。

と思っていただけに、本当にそこに宿があったことに、またしても言った本人である私が一番驚いてしまった。

「王妃様の感知力、バッチリ働いてますね!しかも部屋空いてましたよ!」
「あ・・・そぅ。お役に立てて良かったわ」と私が言うと、ライオネル王がプッとふき出した。

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