マ王の花嫁
4
ロドムーン王国の王宮へ着いて早々、ライオネル王の側近のニコという男性が、私たちを出迎えてくれた。
「本当はクレイン王自らお出迎えをすべきなのですが、婚礼の式時まで花嫁の姿を見てはならないという風習がありますので。失礼をお許し願いたいと、王も申しておりました」
「式前に花嫁の姿を見ると不吉な事が起こると言われておる。気にするでない」
「ドレンテルト王にそう言っていただけて、私も安堵致しました。では姫(プリンセス)。ジョセフィーヌ姫?」
「えっ?!あぁはいはいっ!」
慌てて返事をした私を、ドレンテルト王がジロッと睨んだ。
「本当はクレイン王自らお出迎えをすべきなのですが、婚礼の式時まで花嫁の姿を見てはならないという風習がありますので。失礼をお許し願いたいと、王も申しておりました」
「式前に花嫁の姿を見ると不吉な事が起こると言われておる。気にするでない」
「ドレンテルト王にそう言っていただけて、私も安堵致しました。では姫(プリンセス)。ジョセフィーヌ姫?」
「えっ?!あぁはいはいっ!」
慌てて返事をした私を、ドレンテルト王がジロッと睨んだ。