マ王の花嫁 
私はライオネル様に腕を掴まれ、すぐさまベッドへ戻されてしまった。
その上、ライ様は私の背後にこれ以上はくっつけないという程、ピッタリとくっついている・・・ような気がする。

「ご、ごめんなさい。起こしてしまいましたか」
「いや、目覚めていた。おまえが俺を見ているのは分かっていたぞ。視線を感じたからな」
「あぁ、そぅでしたか・・・」
「俺を置いてどこへ行く気だ」
「えっ?あの・・おトイレへ」
「・・・そうか。ならば仕方ないな。場所は分かるか?」
「ええ。そこの扉ですよね?」
「そうだ」とライオネル様は言うと、私を起こしてくれた。

そして、そっと手を離したライオネル様は、私に「歩けるか?」と聞いた。
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