マ王の花嫁
・・・・・・え?あの御方は・・・。
背が高く、ガッシリとした大柄な体躯。
麗しく端正な顔立ち。
髪の色も、目の色も・・・。
ライオネル王の髪が針ほど短ければ、私の夢に何度も出てきたあの人と全く同じだ!
でも、この圧倒的とも言える存在感は、数メートル離れていても分かるくらい・・・夢以上に強くて。
その時、ライオネル王が、差し出すように右手を私の方に向けた。
「おいで」と言うような優しさと、「来い」と命令している力強さを同時に感じる。
私が意を決して、一歩、また一歩とライオネル王がいるところへ歩き始めると、パイプオルガンの美しい音色が、また寺院内に鳴り響いた。
背が高く、ガッシリとした大柄な体躯。
麗しく端正な顔立ち。
髪の色も、目の色も・・・。
ライオネル王の髪が針ほど短ければ、私の夢に何度も出てきたあの人と全く同じだ!
でも、この圧倒的とも言える存在感は、数メートル離れていても分かるくらい・・・夢以上に強くて。
その時、ライオネル王が、差し出すように右手を私の方に向けた。
「おいで」と言うような優しさと、「来い」と命令している力強さを同時に感じる。
私が意を決して、一歩、また一歩とライオネル王がいるところへ歩き始めると、パイプオルガンの美しい音色が、また寺院内に鳴り響いた。