マ王の花嫁 
「ジョセフィーヌ」
「は、はいっ?」
「おまえは何故、髪を染めている」
「えっ!?そ、それは、えっと・・・」

この色は、本物のジョセフィーヌ姫の髪の色でして。
そのためにわざわざ染めたのでございます。
なんて、真実を言うわけにはいけないし!

・・・それより、何故ライオネル王は、私の髪の色が染めたものだと分かったのかしら。
染めたことで、返って王に疑惑を持たれたのでは!?

心中は非常に焦っていたものの、私は極力それを表に出さないように努めながら、「この色が好きだからです」と答えた。

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