マ王の花嫁 
「私の目の色と合っていると思いますし。ライオネル様はお気に召しませんか?」
「いや。金髪(それ)も良い。元の髪の色は」
「白に近いプラチナブロンドでございます」

どうやら王は、ジョセフィーヌ姫の髪の色も知らないようなので、本当のことを言っても差し障りはないだろう。

「そうか。俺はそっちのブロンドのほうが、おまえに合っていると思うが・・・好みは人それぞれだからな」
「あ、ぁ・・・そうですね、えぇ」

念のためにと施した準備が、返って仇になったようで・・・やっぱり、髪を染めなかった方が良かったのかもしれない。

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