マ王の花嫁 
うっ!王の視線が厳しすぎて怖い!
私の背中を、冷たい汗が伝う。
どうしよう。一体どうすれば・・・。

『・・・ここまで来たんだから、もう引き返せないってあなたも分かってるでしょ?いい?今はまだ誰にもバレてない。初夜であるこれからが、最初で最後のチャンスだと思って覚悟決めなさい』

・・・そうよ。
メリッサ・ランバート、いえ、ジョセフィーヌ・クレイン。

覚悟を決めなさい!

私は、少し顎を上げてツンとすました表情をすると、爪先立って、ライオネル王の肩に両手を置いた。
そして、顔近づけて・・・ライオネル王に口づけをした。

ごめんなさい、ライオネル・クレイン王。ごめんなさい。貴方の御命を・・・。
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